【見るべき】映画『来る』の紹介
どうも、ニシカラです。
皆さんは長文タイトルについて、いかがお考えでしょうか?
○○○○がーーーーなわけはない
△△△△は・・・・だった件について
など、タイトルを見るだけでなんとなく内容を想像できるので
自分はとっても良い発想だなと思います。
本来それがタイトルの役割ですしね。
今回ご紹介する映画『来る』は、それとは正反対のタイトルです。
最短の文字数、動詞一語のこのタイトルだけでは、
何が、いつ、どうして「来る」のか
全く想像できません。
そんな得体の知れなさがこの映画の魅力の一つとなっております。
※注意※ できる限りなくそうとした上での若干のネタバレあり
目次
1、概要・あらすじ
2、残念な点
3、魅力
-1 場面転換の”仕掛け”
-2 ”化け物”が怖いで終わらない
4まとめ
1、概要・あらすじ
スタッフやキャストについては、僕よりも数段詳しくてわかりやすい
紹介がたくさん存在しているので、簡単な紹介だけ。
断じて、面倒とかいう理由ではありません。
先にお話ししておくと、この映画には原作があります。
澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』です。
興味がある方はぜひ、読んでみてください。
”第22回日本ホラー小説大賞”を受賞されているので、
内容は折り紙付きです。
本筋としては、サラリーマンをしている男性とその家族が、
得体のしれない何かに付きまとわれる。
その「何か」と対峙するために知り合いのオカルトライターや霊媒師に
助けを求めるが…といった感じです。
2、残念な点
先に、残念な点から
怖いかどうか、という見方をすると尻すぼみ感はあります。
終盤の除霊シーンは何とも言えない独特の空気感です。
最後の最後まで、その空気感が続くので
見終わって、「あれっ」と感じる人も多いはず
それゆえに、意味不明な存在である「何か」が強調されるとも言えますが、
画面の前で身構えてる側としては、なんとなく肩透かしをくらいます。
僕は、そういったつじつま合わせも答え合わせも無い映画も好きですが
サスペンスやミステリーのような構成をを求めている人にとっては
不服かもしれません。
3、魅力
この映画の魅力を大きく二つに絞りました。
-1 場面転換の”仕掛け”
この映画には大きく場面が展開する箇所があり、
そのたびにある”仕掛け”が発動するのです。
その”仕掛け”によって恐怖がグッと膨らみます。
僕自身、「うわっ、そっちか」と思わず唸ってしまいました。
-2”化け物”が怖いだけで終わらない
この映画の恐怖の対象は、間違いなく「何か」ですが
それと対峙することで登場人物たちの人間性、というか
業の深さが浮き彫りになってきます。
なんだか、ビートたけしさんの
「奇跡体験アンビリーバボー」とかでたまにある
人間に対するゾクぅを感じることができます。
そういう系が好きな人も楽しめる作品です。
4、まとめ
様々な角度からの恐怖が織り込まれていて、本当におすすめの映画です。
よくある妖怪の設定と、工夫された表現技法が組み合わさって
とってもゾクゾクしました。
個人的に最怖だったのは主人公の男が「何か」と対峙するシーンです。
そのせいで、一週間ほど家の”玄関”を使うのが怖かったです。
もちろん原作『ぼぎわんが、来る』を読んでいなくても楽しめますが、
映画を見終わった後に読んでみることをお勧めします。
映画では描かれなかった細かい部分が描写されています。
登場人物の設定の変化も、見てみると面白いです。
それでは、映画『来る』の紹介でした。
この記事を読んでいる最中に誰か来ても、簡単に返事をしてはいけませんよ。
もしかするとそれは…